【見学会レポート】管理業務が1/10に!「町田わかくさ保育園」が叶えたアナログとの理想的なバランス

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    町田わかくさ保育園の先進的なICT導入の実態と、ICT化によって創出された時間で実現している保育の「質」(特に外遊びや五感を重視した活動)を現場で視察する見学会を実施しました。

    参加者からは、「想像以上にICTの活用が進んでおり、特に管理者の方の業務負担軽減の具体的な数字に驚きました」という感想とともに、効率化された時間を使って「外遊び」を徹底している点について、「デジタルとアナログのバランスが理想的」「技術の導入が、理念に基づいた保育の質の向上に直結していることがよく理解できた」と感銘を受けた様子でした。このレポートは、今後の参加者の園での保育改善へ活かすものとなります。

     

    見学結果ハイライト:未来志向のICT活用

    トップダウンによる迅速なICT導入と定着

    園長(現理事長)先生の「これから先、子どもたちは絶対(ITに)携わっていく」という明確な見通しに基づき、補助金を活用し、他園に先駆けてICT化を推進した歴史を現場で確認しました。

    • 職員への手厚いサポート体制: 苦手な職員を対象に「書類作成時間」を設け、保育業務から離れてシステム操作に集中できる時間を確保。また、外部研修の費用を園が負担するなど、職員のスキルアップへの投資を惜しまない姿勢が定着の鍵となっていました。
    • 業務効率化の明確な成果: 導入直後の苦労を経て、現在は管理者の業務時間が1/10程度に、保育士の書類作成時間も半分に短縮。この効率化が、保育に集中できる時間を劇的に増やしていることが確認できました。

    2. 理念に基づいた保育の質の向上

    ICT化で創出された時間を、保育の最も重要な部分に充てるという明確な出口戦略が徹底されていました。

    • 五感を育む外遊びの徹底: 「(ICTが普及する)こういう世界になるからこそ、小さい内に外遊びで、太陽感じて土感じて水感じてっていうことを、体感させてやりたい」という理念のもと、天候に左右されず外遊びを徹底している様子を視察。
    • コミュニケーションへのこだわり: 業務は効率化しつつも、保護者への「連絡帳は手書き」を維持。これは、保護者との対面でのコミュニケーションや温かいやり取りを「大事にしたい」という強い意思の表れであり、デジタルとアナログの理想的な調和が実現されていました。
    • 公平性と共有の促進: 書類がデジタル化されたことで、字の上手さに左右されず「見やすい」書類となり、保育士間で書類を共有しやすくなったため、互いの計画を参考にするなど、保育の質全体が底上げされていました。

    3. 継続的な発展のための課題認識

    今後のさらなるICT化推進に向けて、現場からの具体的な提言も共有されました。

    • 人的課題への提言: 園内にICTに詳しい職員(ICTリーダー)がいることが初期導入の成功要因であった一方、全国的に普及させるためには、外部から「ICT普及員」や専門家を派遣できる制度の必要性が挙げられました。

     

    参加者の感想

    参加者からは、「想像以上にICTの活用が進んでおり、特に管理者の方の業務負担軽減の具体的な数字に驚きました」という感想を頂きました。また、効率化された時間を使って「外遊び」を徹底している点について、「デジタルとアナログのバランスが理想的」「技術の導入が、理念に基づいた保育の質の向上に直結していることがよく理解できた」と感銘を受けた様子でした。

     

    町田わかくさ保育園

    • 園児数:167名
    • クラス数:6クラス
    • 保育士:38名
    • ICT導入時期:2017年4月ごろ~順次導入
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